第44回九州芸術祭文学賞最優秀作に長崎県の平野さん!

第44回九州芸術祭文学賞の最終選考を1月27日(月)東京都内で実施し、最優秀作に長崎県大村市の会社員、平野 宏さん(69)の「ワ~イ」が決定した。

表彰式は3月15日、長崎市の長崎原爆資料館であり、作品は文藝春秋刊「文学界」4月号に掲載される予定。

応募総数は278編。九州・沖縄8県と3政令都市から選ばれた地区優秀作11編を最終選考した。

「ワ~イ」は中古重機販売会社に勤める男の、ある島での、一日の奇妙な体験を描く。海辺に隠れ棲む一組の男女の焼身自殺などを「白昼夢のように描きながら圧倒的リアリティがある」(村田喜代子さん、以下同じ)「島を描きながら島のもつ聖性をわざと崩して異質な重機を配し、登場人物も小道具も意表をつく」「書き過ぎず、書きそびれていることがない(文体の高い完成度)」と高く評価された。

表彰式は3月15日(土)午後1時から、長崎市の長崎原爆資料館(長崎市平野町7-8)で行い、引き続き同会場にて「青来有一・角田光代 文学対談 」を行う。

長崎県対談チラシ 青来さん・角田さん